組織開発は、人と人との“関係性”や“相互作用”に着目しながら、組織の構成員自らが当事者となって組織やチームをより良くしていく活動を指します。
組織開発コンサルティングは、個々人の“違い”によるすれ違いや対立、組織における関係性や思考の固定化、外的環境変化への対応など様々な場面で導入され、組織としてのパフォーマンス向上、ビジョンの実現などを支援します。
実施概要
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期間
3か月~数年間
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回数
個別コーチング+関係者による集合型ワークショップの組み合わせ
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対象
全社、本部、部、課など
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テーマ
- パーパス・ミッション・ビジョン・バリューの策定・浸透・実践
- 組織風土変革
- 特定部署内の関係性向上
弊社サービスの特徴
弊社の組織開発コンサルティング、とりわけ理念策定・浸透・実践の一連のサービスにおいては、単なる策定にとどまらず、理念が自分事化され組織に根付き、様々な意思決定や日々の仕事の中で理念が体現される状態になることを目指します。そのためには、理念策定の目的の明確化、トップによるコミットメント、適切な関係者の巻き込みが重要となります。
理念策定の目的の明確化
私たちが企業様を訪問する際に問いかけることは「理念が何か?」ではなく、「理念が何をもたらしているか?」です。理念策定には目的があります。そしてそれは一様ではありません。例えば、従業員の心に火を灯すこと、重要な意思決定の基準として機能すること、社外のステークホルダーとの協働を促進することなど、多様な目的が考えられます。
明確な目的があるからこそ、理念策定プロセスの中で、理念自体の良し悪しをしっかりと見定めることができます。逆に目的が明確でないケースでは、「意思決定者間で良い悪いの判断が分かれ意見がまとまらない」「耳あたりの良いビジョンに落ち着く」といったことが起こりやすくなります。
そのため弊社では、理念策定自体を目的化することなく、「何のために理念を策定するのか」を出発点として、徹底的に議論と対話を重ねた上で適切な理念策定方法をデザインすることからプロジェクトをスタートさせます。
トップによるコミットメント
理念を組織の中で実際に機能させるために重要なことはそれを体現するトップやリーダーの存在です。多くの社員は意識・無意識的に、トップや上司が理念に沿った言動をとっているのか、もしくは外れた言動をとっているのかを理解しており、その違いが理念が浸透していくかを左右します。
大切ななことは、トップが理念をどれだけ信じられるかです。そのためにも、トップの個人的な体験や想い、組織の状況や置かれている環境など様々な観点から策定される理念の文脈を設定し、トップとして理念が完全に腹落ちできるプロセスとアウトプットを目指します。
弊社ではトップのコミットメントがより芽生える工夫として、理念ドリブンな経営者・組織へのラーニング・ジャーニー(現場訪問・観察)、理念を感情に訴えながら伝えるストーリーテリング手法の伝達なども含めた幅広いメニューを提供します。
適切な関係者の巻き込み
ミッションやビジョンなど何らかの理念はほとんどの組織で定められていますが、残念ながら形骸化している場面にも数多く遭遇します。理念を策定することと、社員に広く理解されること、共感され自分事化されること、仕事の中で実践されることにはそれぞれ深い溝が存在します。そのため弊社の理念策定においては、トップだけではなく、役員、ミドルマネージャー、若手など適切な関係者を巻き込んだ理念策定プロセスを推奨しています。
理念策定プロセスに主体的に関わってもらうことで、理念に対する自分事化が進み、理念が完成した段階で理念を自分の言葉で語れるキーパーソンが社内に存在するという理想の状態をつくることが可能となります。また一歩進んだ形で、「どんな理念ツールが必要か」といった浸透フェーズを関係者主導で進めてもらうことも可能です。例えば過去には、全役員20名による策定、ミドルを含めた選抜メンバー50名による策定、全社員100名での策定などの例があります。関係者が多くなるほど発散しやすく、収束が難しくなる一方、”実現する理念”の策定が可能となります。
弊社では、適切な関係者とその役割分担の設定から声がけ方法、個々人の想いや考えの共通項・相違点について互いに対話をできる場の設計などを含めたプログラムを提供します。
組織開発コンサルティングの進め方・実施ステップ
組織開発コンサルティングにおける理念策定・浸透プログラムの一般的な進め方は下記となります。
- 組織現状と
理念策定の
目的明確化 (OPTION)
外部サーベイ等
による現状分析 - 理念策定メンバーと策定プロセスの設計
- 理念策定
ワークショップ
の開催 - 理念策定におけるゴール設定とツール制作
- 理念浸透施策
の検討・実施 (OPTION)コピーライティングや外部制作会社によるツール制作
- ↓組織現状と理念策定の目的明確化 (OPTION)外部サーベイ等による現状分析
- ↓理念策定メンバーと策定プロセスの設計
- ↓理念策定ワークショップの開催
- ↓理念策定におけるゴール設定とツール制作
- ↓理念浸透施策の検討・実施 (OPTION)コピーライティングや外部制作会社によるツール制作